OSのアップグレードを即やるなんてモグリですよ多少あらが出きってからアップデートするのが通でしょ推奨されてますし。と、俺も思うのですけど、なら何故しつこくなんども「新しいディストリビューションアップデートが利用できます押せ」と定期的に通知されるんですかやめてくださいよ押しちゃうでしょう。
と言うわけで。押しました。
で、kubuntuの13.04のアップグレードのお話をするわけですが、俺はひねくれておりますゆえ以下のような前提があることは留意していただきたい。
まず、ATOKX3ユーザでございます。
そして、Qt大好きっ子でございます。
以前のバージョンでもKDEのアップデートはちゃんとしていたので最新KDEの乗った12.10からのアップグレードです。
ではどうぞ。
今回のアップデートは普通のubuntuだとちょっと速くなったくらいの差だそうです。まあ、使ってないのでそのへんはわかりませんが、kubuntuの場合さり気なく大きな違いが出てきております。
それは何か。簡単な話です。Qt5がまざっとります。
Qt5が混ざること自体は大した問題じゃない、ぶっちゃけどこに混ざったのかもよくわかんないかもしれないし気にならない人には全くどうでもいいことに思えるかもしれませんが、先に上げた「前提」を見て頂ければ簡単な話ではないと言うのはなんとなく想像つくかと。
具体的に言いますと、Qt5でどうやってATOKX3で入力するんでしょう?と言うお話です。結論から言ってしまうと、俺はibus-mozcへ渋々移行することとなりました。
実はアップグレードする前からQt5向け開発環境の整備を渋ってたのも理由はこれだったんですよねえ。まあ、来るべき時が来ちゃったのかなあと受け入れることにしますが、もしもそれでもATOKを使いたいのであればQt5のみibusを使うかたちにしてgtkとQt4はiiimとximでーって方法も、できなくはないですねえ。/usr/share/im-config/data/あたりのファイルをごにょごにょ・・・。
で、このQt4/Qt5の壁にぶちあたるアプリケーションはなんだ!って話なんですが、ぶっちゃけますとqtcreatorです。やべえ俺的にchromeに継いで使うアプリケーションじゃないですか。因みにchromeは主に可愛い眼鏡の女の子のイラストを見るのに使われていますとかそんなことはどうでもよろしい。
まあ、Qt5とQt4ってぶっちゃけそんな大幅なコード修正を強いられることも無く移行できる感じで、過去にあったQt3→Qt4の思い出すだけで血の涙が出そうな感覚とは随分違います。このへんは皆様誤解しないで頂きたいところです。対応するプラットフォームも増えましたし、Qt4からQt5に移行するのは全く問題ない、むしろ推奨されるべきところかとも思うのですが、やはり混在となると色々問題がねえ。そしてこのバージョンのkubuntuは、ちょっとばかし混在しとります。まあQt4向けのqtcreatorをコンパイルして突っ込むってのもありなんですけどね。
ただまあ、Qt5でximが使えるように整えられるかどうかはわかんないし、正直整える方向が正しいのかどうかも俺にはちょっとわかんないですねえ。まあどっちにせよ、iiimqcfもありませんからQt5でATOKX3使った入力は諦める方向になりますねえ。
で、それはおいといて。
kubuntuのページを見ていただくとドヤ顔で「新しいスクリーンマネジメントツールだぜヒャッハー!」と紹介されているツールがありますが、すいませんapt-get remove kscreenとかさせて頂きました。理由は今までのディスプレイ設定で調整してあるデュアルモニタ構成を起動時に毎回キレイに上書きして下さるからです。ぱっと見とてもわかりやすいツールに見えますが、何故既にあるものを作りなおしたのかは俺にもまあよく分からないところですねえ。とりあえず余計なことされるのは困っちゃう。
もうひとつ。
これはkubuntuのアップグレードでってことではないのですが、スクリーンロックがどうやっても無効化できないって謎の問題を抱えているような気がしますねえ。正直KDEのコントロールセンターの配置って物凄くわかりにくいところがあるんですが、例えばスクリーンロックやスクリーンセイバーに関する設定って「ディスプレイとモニタ」以下にあったりする(以前はまた別のとこにあった気がするなあ)わけですけど、こことは別に電源管理のところにもロックに関する項目があります。前者は単に一定時間触らなかったときのソフトウエア的?な設定かと思うのですが、後者に関しては例えば電源状態に合わせて一定時間触らなかった時の設定ってのができる・・・・ってわけわからんでしょもうw。
で、この後者のほうがどうも設定反映されないところがあるような感じですかねえ。On AC Power時のタイムアウト時間を無効にしても開きなおすとやっぱり元にもどってる。powermanagementprofilesrcあたりに記録されるんだろうなあと見てみてもどうも残っていなかったり。
電源管理の方はActivity SettingsでUse separate settingsを選んでチェックを外していけば一応無理やりロックかかるのは外せるみたいな感じですねえ。この辺、謎です。まあ、設定が反映されないのはバグなのかなあ。ちょっと探ってみたいところ。
あとちょっと気になった点としては、果たしてibusをremoveしたい人がいるかどうかは別として、ibus消そうとするとkde-l10n-jaも消しにかかるのはちょっと驚いた。いやまあ、組み合わせとしては大多数が使うんでしょうけどさあ・・・。
まとめます。
えっと、今までのkubuntuですんなりすべてがスムーズに進んだことがありましたか?と言う前提でお話しますと、今回も今までと変わりません。以前までを上出来とするならば今回も上出来。
kubuntuのいいところはubuntuの便利さの上でそれなりに最新のKDEをぶん回すことができると言う点だと思うのです。とはいえ、もちろんkubuntuにしかない実装もちょろちょろあるわけですし(muonとかもそうですねえ)完全な生KDEではありませんがそれらがとにかく使えるように整備されているってところは相変わらず素敵。KDEのアップデートも比較的簡単につっこめますしねえ。
今回はTAMはATOKを諦めると言う悲しい選択にはなったのですが、正直これレアケースのような気がします。12.10をそんなにいじらずに使ってたならそのままアップグレードでいいんじゃないですかねえ、わかんないけど。
まあ、もしもQt5が入ってきて過去のKDE4.0とかをフラッシュバックしちゃったりする人がいるなら、そのへんはATOKX3使ったりしてない限りは安心していいんではないでしょうかねえ。まあ、KDE5が出たらまたわかんないですけど、少なくとも自分で書いたQt4向けコードはほとんどが小さな修正でコンパイルできて動いてますからねー。楽観視しておりますよ。